プログラム

日時

前期・1日目

10/2

13:00 - 13:20

開会式

13:20 - 14:00

自己紹介・集合写真撮影

14:00 - 15:00

卒業生招待講演 小林 信之

15:10 - 16:00

実習 計算機環境, python基礎 内田 誠

16:10 - 17:00

実習 numpy, pandas, matplotib基礎

前期・2日目

10/16

13:00 - 14:00

講演 不安定核の物理 中村 隆司

14:15 - 15:25

実習 荷電粒子の運動量測定 内田 誠

15:40 - 17:00

実習 pyROOT基礎

前期・3日目

10/23

13:00 - 14:00

講演Super-K:ニュートリノの物理 久世 正弘

14:15 - 15:25

前半講義トピックに関連した実習

15:40 - 17:00

実習 Belle II 素粒子発生事象の再構成

後期・1日目

11/20

13:00 - 13:20

開会式

13:20 - 14:00

自己紹介・集合写真撮影

14:00 - 15:00

卒業生招待講演 永井 遼

15:10 - 16:00

実習 計算機環境, python基礎 内田 誠

15:10 - 16:00

実習 Belle II イベント形状による事象選別 内田 誠

後期・2日目

11/27

13:00 - 14:00

講演 ATLAS:コライダーの物理 陣内 修

14:15 - 15:25

前半講義トピックに関連した実習

15:40 - 17:00

実習 Belle II 機械学習を用いた物理事象解析 内田 誠

後期・3日目

12/4

13:00 - 14:00

講演 J-PARC・ハドロンの物理 藤岡 宏之

14:15 - 15:25

前半講義トピックに関連した実習

15:40 - 17:00

発表会・閉会式

講師紹介

講演 不安定核の物理

中村隆司(なかむら たかし)
東京工業大学理学院物理学系教授
専門は原子核物理の実験。原子核の特異構造、特に中性子数が陽子数より過多な特異原子核(不安定核と呼びます)の性質を調べています。さらに、このような研究から宇宙での元素合成や中性子星の謎に迫ることも目指しています。 こうした研究は地上の加速器を使った実験で行っていて、世界の拠点研究所になった理化学研究所RIビームファクトリー(RIBF)を主に利用しています。
講演では、原子核による宇宙の元素合成の仕組みを解説し、RIBFでの世界最先端の実験などを紹介します。
参考文献 「不安定核の物理」基本法則で読み解く物理学最前線8, 中村隆司著、共立出版

講演 J-PARC・ハドロンの物理

藤岡 宏之(ふじおか ひろゆき)
東京工業大学理学院物理学系准教授
専門はハドロン物理、ハイパー核物理の実験。ハドロンはクォークから構成される粒子の総称で、陽子や中性子、π中間子などが属します。J-PARCでは、Λ粒子が原子核に含まれているΛハイパー核の研究を行っています。原子核の内部で陽子と中性子の間に働く力(核力)と比較し Λ粒子とΛ粒子の間にどのような力が働くかを探ろうとしていす。
講演では、茨城県にあるJ-PARC におけるハドロン物理、ハイパー核物理実験を紹介したいと思います。

講演Super-K:ニュートリノの物理

久世 正弘(くぜ まさひろ)
東京工業大学理学院物理学系教授
専門は素粒子実験(ニュートリノ物理及びコライダー物理)。岐阜県飛騨市にあるスーパーカミオカンデは5万トンの純水を用いて「幽霊素粒子」ニュートリノを観測する他、陽子崩壊の証拠も探索しています。自然界のニュートリノ観測に加えて、茨城県J-PARC加速器で生成されるニュートリノビームを約300km離れたSuper-Kに向けて打ち込むT2K実験も行われています。
講演では、ニュートリノの性質およびそれを研究する実験の紹介をしたいと思います。

講演 ATLAS:コライダーの物理

陣内 修(じんのうち おさむ)
東京工業大学理学院物理学教授
専門は高エネルギー素粒子実験。
我々の宇宙を構成する物質・力の基本となる素粒子を調べています。「ATLAS」はスイス・ジュネーブのCERN研究所で行われている世界最高エネルギーの粒子衝突実験です。LHCと呼ばれる山手線の周長に匹敵する大きさの加速器で加速した陽子同士を衝突させます。衝突で発生する膨大な数の粒子の中に現れると期待される未知の「超対称性」粒子を探索しています。
講演ではATLAS実験で発見されたヒッグス粒子,未知粒子の探索について紹介します。

卒業生招待講演

小林 信之(こばやし のぶゆき)
大阪大学核物理研究センター (RCNP) 助教
専門は原子核物理実験。
原子核の分極現象(双極子共鳴・励起)について研究を行っています。
原子核に“電気ショック”を与えると原子核は“びっくり”して興奮状態になった自身の一部放出します。このような反応を観測することで、原子核の内部構造を調べることが出来ます。 最新の加速器を用いた実験では、検出器で得られる信号はすべて電子データに変換され、コンピュータを用いて解析します。
講演では、理化学研究所RIビームファクトリー(RIBF)で行った原子核物理実験のデータ解析について、研究室生活の思い出を交えながら紹介します。
大阪大学RCNP サイクロトロン実験グループ https://www.rcnp.osaka-u.ac.jp/Divisions/np1-a/cyclo/

卒業生招待講演

永井 遼(ながい りょう)
千葉大学グローバルプロミネント研究基幹・大学院理学研究院 特任助教
専門は素粒子宇宙物理学。
南極に建設された世界最大級ニュートリノ検出器IceCubeを用いて素粒子の性質や地球に降り注ぐ宇宙線の起源について研究しています。 IceCubeでは、南極点付近の深さ1500mから2500mに設置された約5000台の光検出器群からの信号をデジタル化して、地上にあるデータセンターに送っています。 この信号伝達の仕組みとニュートリノ信号解析手法についてお話しします。合わせて、東工大時代のお話もできればと思います。
千葉大学ハドロン宇宙国際研究センター http://www.icehap.chiba-u.jp/index.html